不況が長引き、なかなか景気が良い、という人は少ないかもしれません。
最近は物価上昇に伴い、賃金アップ!という明るいニュースも聞かれるようになりましたが、それは大企業の話です。
私たちには賃金アップの恩恵はまだまだ先です…。
こんなときこそ、現金を手に入れる方法は多く知っておきたいもの。
ここでは、最近ネットや車内広告などで良く目にする
「クレジットカード現金化」の仕組みについて、紹介します。
キャッシュバック特典の仕組みを使って現金を作ります
カードの現金化というと、ブランド品を買って、売って、現金を作ることを想像する人もいるかもしれませんが、そういった方法ではありません。
ここで利用するのは、国内で使えるカードの「ショッピング枠」。
買い物で利用する枠のことですね。
これを、業者が扱う「キャッシュバック特典」が付いた商品を購入することで、現金化を行う、という仕組みなのです。
例をあげて説明しましょう。
あるスマートフォンキャリアでは、「他社から乗り換えで2万円キャッシュバック」「2万円分ポイント還元」などのキャンペーンを目にしたことはありませんか?
そう、この仕組みと同じで、クレジットカード現金化業者からある商品を買うと、○万円キャッシュバック、という特典を受けるのです。
そして購入代金とキャッシュバック金額の差額分が、業者の取り分となります。
この比率のことを専門用語では「還元率」と言います。
例えば還元率が90%の業者で、現金化を行ったとします。
その業者が扱う商品を1万円分購入すれば、
1万円×90%=9,000円
を受け取れる計算になります。
『購入代金×還元率=受け取れる金額」
という数式になります。
5万円の商品を買った場合以下のようになります。
5万円×90%=45,000円
が受け取れる現金ですね。
では今度に、「3万円を受け取りたい」など、受け取れる金額を指定した場合はこうなります。
3万円÷90%=33333円
のように、33333円分の商品を購入することになります。
キャッシング枠は範囲が狭い…そんな時はショッピング枠の現金化
クレジットカードに用意されている与信枠のうち、そのまま現金を引き出せるキャッシング枠というのはオマケ程度に付けられているものなので、限度枠は知れています。
仮に50万円という与信枠を持っているカードであっても、10万円程度しかないのが普通です。
これでは消費者金融などで金策をしている人にとっては、あまり役に立つものではありません。
どうしても20万円を作りたいってときは、キャッシング枠だと難しいかもしれません。
しかし、ここで与信枠の大部分を占めるショッピング枠に目を向けてみてはどうでしょうか。
先ほど説明したように、ショッピング枠を使って、キャッシュバック特典を受ければ現金が作れます。
先ほどの例のように50万円のうち10万円がキャッシング枠だとしたら、残り40万円ものショッピング枠が残されているのです。
これを現金化することができれば、そのクレジットカードは50万円の枠を持っているのと同じことになります。
ネット広告で「クレジットカード現金化」と書かれているのは、このショッピング枠を現金化してくれるサービスです。
その方法は業者によってさまざまですが、おおむね額面の85%~90%くらいの比率で現金化をしてくれます。
残りの10~15%は、現金化する際にカード会社に支払う手数料と、現金化をしてくれる業者への手数料です。
これでも、40万円のショッピング枠が36万円の現金に化けたとなると、その人の金策はずいぶん楽になるはずです。
昨今では消費者金融の貸し渋りによって金策に窮している人が多く、以前であればそれほど深刻でもない借金額で破産や法的整理をする例が多くなっています。しかし、これらの措置は後々になってダメージが効いてくるので、極力あるものを使って金策をつないでいきたいものです。
クレジットカード現金化って便利でしょ?